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資産バリューはどうなのか。


先日、「絶対的バリューか、相対的バリューか。」という記事を書きましたが、今回はまた別の視点からということで、どこにバリューを感じるか、ということにスポットを当てたいと思います。


バリューの感じ方は大きく収益のバリューと資産のバリューに分類されます。


収益のバリュー投資はその企業の上げている利益や収益力に対して割安に放置されているところを狙うもの、それに対して資産のバリュー投資はその企業が溜め込んだものに対して割安に放置されているところを狙うものです。


どちらの投資もそれなりに効果はありますが、私はKISS投資においては収益のバリューを重視しており、あまり資産バリューは考えておりません。


ですので個別銘柄でも、高PBR銘柄が存在しています。


理由は簡単で、市場があるアセットに対して現実と株価のギャップを埋めていく最大のきっかけは収益だと思うからです。


何だかんだで長期的には株価は利益に連動するのです。その原則を見逃さない手はありません。


資産的に割安な銘柄も、最終的には収益状況が改善されて上がり始めるというのもよくある現象です。


もちろん、資産バリューの投資も面白いと思います。


【3711】創通のように、利益に大きな伸びはなくても大量の自社株買いなどを行うことで1株利益を向上させている企業も存在します。


創通

(yahooファイナンス、期間1年)


ただ、いくら資産バリューがあっても収益次第で株価の変動が起こりやすいことを考えると、結局収益に目を向けたほうが手っ取り早いのではないか、というのが私の考えです。


これからも収益のバリュー(PERやROICまたはROA)に注目して投資を行っていきたいと思います。
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適度な集中。


昨日今日と市場は反発したようで、じりじり下げていた市場にも少し光が差し始めていますね。


まあそんな話はさておき、個別株投資をしていると、期待より悪い決算を出せばもちろんですが、予想外の増資により急落してしまったり、そこからダウントレンドに突入することがことがよくあります。


【8771】イー・ギャランティ


gyara.gif


【6890】フェローテック


fero-.gif


いずれもyahooファイナンス、期間は上は3ヶ月、下は6ヶ月


もちろん増資は中長期的に見ればおいしい場面になる可能性も十分にあるわけですが、こういうのを見ていると集中することの恐ろしさを改めて感じさせられます。


東京電力やオリンパスも同様ですね。


【9501】東京電力

東京


【7733】オリンパス

ori.gif





一方で私は過度の分散には反対で、目的と手段を混同してはいけないと思っています。あくまで投資は魅力的なリターンを手に入れるために行っているものであり、まずはそれが魅力的であるかどうかを十分に考えなければいけません。


分散はその次の段階です。魅力が無いものを「分散が大事だから」と無理に組み込む必要はまるでありません。


リスクに対するリターンの大きさを挙げていくためにも、投資対象を魅力あるアセットに絞ってこれからも投資を行っていくつもりです。
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絶対的バリューか、相対的バリューか。


私は投資をする上でバリューという要素は欠かせないと考えているのですが、バリューの重視の仕方は2つ存在すると思っています。


タイトルにも書いていますが、1つは相対的な水準を重視するバリュー投資、もう一つは絶対的な水準を重視するバリュー投資です。


前者の代表的な例は、ジョエル・グリーンブラッドが推奨している投資法でしょう。


株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」 ハラハラドキドキな嫌いな小心者のための投資入門 (ウィザードブックシリーズ)


彼は、とある2つの指数を重視し、その2つの評価から市場の中で相対的に割安な銘柄を選択し、それに投資続けるという方法を提案しており、日本でも一定の効果が得られることが確認されてます。


後者に関しては、市場の状態に関わらず、例えば「PERが○倍以下」と決めたらその条件が整うまでは手を出さない、という方法です。


どちらの投資法もメリット・デメリットがありますが、私は後者を選択します。


KISS投資においては、「損をするものではない」ということを非常に大切にしています。前者を選べば、どんな水準でも購入するものが見つかるため投資し続けることができます。


しかし、相場が変化すればもちろん個々のバリューも変わってくるわけで、相場が上がったときに相対的にリスクの低いアセットや銘柄を選択しても、ある程度上がってしまった以上、絶対的なリスクは増加しているのです。


もちろん、絶対的な水準を重視してしまうと、その水準を超えて上昇相場がスタートしたとき、追加投資ができず置いてけぼりになってしまう、という弱点を抱えています。


それは相場が下がるのを待つしかありません。焦らなくても、下げ相場は定期的にやってきます。


その時までに投資対象をじっくり選別しいれば良いのです。


KISS投資は、「勝てるときに勝負する」というのが鉄則です。


相場が色々動いたりすると翻弄されてしまうことも正直ありますが、「勝ち目の少ない戦いには挑まない」ということをこの記事を書いていて改めて感じさせられました。
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TCR2を買いました。


すいません、今日は投資以外のお話です。


私はもともとアウトドア派で、外で動くのが好きなのですが、なかなか機会もなくて定期的な運動というのはできていませんでした。


その中で目をつけたのが自転車で、「ちょっと高いけどロードバイクとか乗ったら楽しそうだなー」と思っていました。


すると偶然職場の同僚が「俺自転車やりたいな」と言ってきたのでこりゃちょうどいいと思い一緒に自転車ショップに行って店員さんに相談、購入を決意。


決して安い買い物ではないのですがいやはや、間近で見るとどれもめちゃくちゃかっこいい。


迷っている人はお店に来れば必ず買っちゃうんじゃないだろうか、というくらい魅力的な場所でした。


とは言え、やはり最終的にはスペック・デザイン・お財布との相談なわけで、結局台湾のメーカー(と言ってもOEMですが)であるGIANTのTCR2というモデルを購入しました。


TCR2.jpg

(GIANTホームページより)


う~ん、実にかっこいいです。それが今日納車になったのですが、乗り心地は最高。スピード感もたまりません。思わず乗っていてニヤニヤしてしまいます。


1日目にして自転車の世界にはまってしまう人の気持ちが十分にわかってしまいました。良いのか悪いのか・・・。


妻も一目見るなり「格好いい!いいね!」と言ってくれ、一安心。


どちらかといえばインドア派の妻ですが、お互いロードバイクで、とまではいかなくても鶴見辰吾さんのように夫婦で自転車で乗りあうのも楽しそうだな、なんて妄想しています。


鶴見辰吾ブログ
http://www.legon.jp/shingo_tsurumi/


ま、まずは乗りこなせるように時間をちょこちょこ見つけて楽しんで走っていければよいなと思います。


資産運用もスピードつけて進んでいってくれるといいなあ・・・・(笑)
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高配当株はどう生かすべきか?


投資を行っていく上で重要視している方が多いものの一つとして、配当利回りが上げられます。


高成長が見込めなくても、配当利回りを入れると案外パフォーマンスが高くなることもあり、長期視点ではなかなか大事な指標だと思います。


時々高配当株を債券代わりに使うという記事を見ますが、どうなんでしょうか。


リンクをさせていただいている「あつまろのこだわり資産運用」のあつまろさんも、「貯株投資」と名づけて以下のような記事を書かれています。


わたしはこうやって銘柄を選ぶ (貯株銘柄)
http://atsumaro.doorblog.jp/archives/51268057.html


私は高配当というだけで飛びついて投資をするのは非常に危険だと思いますが、アノマリーファクターを取り入れればこの考え方も面白いかなと思っています。


そのアノマリーとは、バリューとリターン・リバーサルです。できればその両方を取り入れるのが良いのかもしれません。


リターン・リバーサル狙いではありませんが、安定的な配当・業績とバリューでは、【3834】朝日ネットなんかはその典型かもしれません。


asahi.gif


(yahooファイナンス、期間1年)


私は配当を目指して投資を行っていませんし、行うとしたらおそらくリターンリバーサルを狙う「ダウの犬投資」のような方法、要はインカムゲインを餌にしたキャピタルゲイン狙いの投資になると思います。


株式投資におけるポートフォリオ選定についての一研究
http://www.lib.fit.ac.jp/pub/ronsyu/40_1/029.pdf


何だかんだで債券クラスはキャッシュで持っておくのが一番楽です。


高配当であることをどう生かすかは人それぞれですが、配当ってこうして考えて見るとなかなか面白いファクターなんだなと改めて感じました。
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防御を固めて勝ち目を探す。


私はこのブログを通じて何度も書いていることとして、「市場に戻ってくることが出来ないほど大きなダメージを負わないこと」というものがあります。


私は基本的に攻撃が好きなのですが、それはやはり防御を固めてからです。複利の力を最大限活用していくためには極力雪だるまの大きさを小さくしないことがポイントですからね。


それは、かの有名な兵法の教科書でもある「孫子」の中でも述べられています。


『昔の善く戦う者は、まず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。』


訳:孫子はいう。昔の戦いに巧みであった人は、まず[身方を固めて]だれにも打ち勝つことの出来ない態勢を十の得たうえで、敵が[弱点をあらわして]誰でもが打ち勝てるような態勢になるのを待った。


(「孫子」、岩波文庫)


参考記事:確実に行けるものだけ。(当ブログ過去記事)






私はKISS投資を行っていますが、投資パターンはだいたい決まっています。


1、キャッシュポジションを確保し、魅力的なアセットや銘柄を探す。この時点で無理には買わない。


2、相場の調整がはじまり、いくつかのシグナル(*)が点灯したら1で決めたリスクアセットに買い向かう。あくまで熱くなりすぎず、キャッシュポジションをゼロにしてしまわない。


3、市場に評価されるのをひたすら待つ。


4、相場が過熱する、又は買ったものが大きく値上がりしたときは一部売却し、1に戻る。


(*)騰落レシオ、PBR、PER、長短金利(+VIX指数)


何の面白みもありません。この繰り返しです。それでも、そこそこのパフォーマンスをあげることができています。


ピーター・リンチなどは上昇相場に乗り遅れるといけないから、ということで常に株式に投資するのを好んだようですが、私はそうは思いません。


個人投資家はすべての波を味方につける必要はありません。乗れる波にだけ乗れば良いのです。


まずは負けない態勢を作って、勝つ確率が極めて高くなる状況を待つ。口で言うのは簡単ですが、なかなか実行するのは難しいものです。


これからも「極力負けずに勝つ」ことを大切にして投資を、そしてこのブログを続けていこうと思います。
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適当な売買回転率とはどのくらいか?


前回、「コストを減らす。」という記事を書きましたが、その中で、マーク・ライトバウンという投資家の回転率が15%であることについて触れました。


すると必然的に、では個人投資家が目指すべき回転率はいかほどなのか、という問題が出てきます。


例えばピーター・リンチ率いるマゼラン・ファンドの回転率は半端じゃなかったようですね。彼はその著書の中で長期投資を薦めていますが、運用者時代は相当ポートフォリオを回転させていたようです。


この手法はあくまで短期の値幅をうまくとっていける人の投資法であり、本は参考になりますが、マゼランファンドの運用方法はなかなか参考になりません。


私の好きな評論家である山崎元さんは過去の書の中でご自身が運用されたときは年1回を下回るくらいの「のんびりとした」ポートフォリオ運用だった、と書かれています。





ちなみにオススメ本にこそ載せていませんが、私はこの本が大好きです。一部「え?」と思う部分もありますが、内容的には素晴らしい本だと思います。


話がわき道にそれてしまいましたがそれはさておき、私も少なくとも年1回転は下回るくらい、出来れば0.5回転以下が望ましいと思っています。


もちろん相場状況によって回転率なんて大きく変わってくるものですし、どのような状況にも一様に当てはめることができないものである、というのは重々承知です。


ただその中で目安は、と考えるとそれくらいになるではないかな、と思うわけです。


何度も書いていますが、売買回転率を低くするためには、長期で保有していられる、言い換えれば時が価値を生み出すようなアセットを見つけることが必要です。


目先の相場に惑わされず、じっくりと保有していけるアセットを見つけていきたいものですね。
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コストを減らす。


投資のリターン、というと何だか値上がりをどれだけ得られるかということに意識が向かいがちですが、コストを減らす、というもう一つの方法があります。


コストを減らす方法は


1、売買の回数を減らす


2、手数料の低い証券会社を選ぶ


3、手数料の低い投資信託を選ぶ


のいずれかが考えられます。何度か書いていることではありますが、リターンは不確定でも、コストは確定です。リターンを上げることよりも、コストを減らすことのほうが簡単だと思います。


もちろん、コストを減らすことを言い訳にして売るべきアセットを売らずにいる、などというのははっきり言って問題外です。


あくまで、魅力的なアセットを保有しているのならばという条件付です。長期保有が許されるのは、時間が経てば高い確率で沈んでいた市場価値が企業価値へ収斂していくと考えられるもののみです。


例えば、ユニクロ(ファーストリテイリング)のような。


ユニクロ


例えば、ニトリのような。


にとり



(yahooファイナンス、期間10年)


ただ、自分がいくら魅力的と思っていても実際はそうでないこともあるので、その辺は注意する必要があると思いますが。


いずれにしても、コストを減らすということは、リターンを増やす行為であるということは忘れずにいたいものですね。


私の好きな本、「マネーマスターズ列伝」に出てくるマーク・ライトバウンという投資家の売買回転率は15%です。


なかなかそこまで確信が出来るほど魅力的なものはなかなか見つけれずに中途半端に買ってしまうこともありますが、極めて低い回転率でリターンを上げていく、ということを一つの目標にしてこれからも資産運用を続けていこうと思います。


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悲鳴が聞こえ始めた。


先日はダウが大きく値を下げたものの、そもそもそこまで上昇していなかった日本株は底堅く推移しました。


これまでなかなかこの下げ相場でも、相場の悲鳴というものは聞こえてきませんでしたが、ブログなどを拝見しているとここにきて「きついなあ」というご意見が増えており、やはり楽な相場ではないなあと実感させられます。


そして同時に、相場の底が近いということを感じますね。


基本的に今もブログを書き続けられている方はサブプライム~リーマンショック~ギリシャショックの一連の流れを乗り越えられてきた方ですから、投資の腕を持った方々です。


そのような方々がそんなことを仰っているからこそ、そこには説得力がありますね。そしてまた、そのような方々でさえそう考える相場は魅力的です。


もちろん私にとっても楽な相場ではないのですが、そのような記事を見ると逆に嬉しくなったりします。


気がつけば騰落レシオもそこそこに下がってきており、マザーズにいたっては70%を割り込んできています。


何か材料が出ない限り大幅反発ということにはならないでしょうが、買いに入っても少なくとも悪い時期ではないかなというのが正直な感想です。


世界の株価もずるずる下がっています。チャンスは日本だけに留まりません。


軟調

(yahooファイナンスより)

青:STAMグローバル株式

赤:STAM新興国株式

期間:1年


いずれにしても今は将来に向けた種まきの時期だと思います。


その芽がしっかり花開くように、良い買い物をしていきたいですね。
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配当も狙える市場になってきた。


私が参考にしている投資家に、ウィンザーファンドを運用していたジョン・ネフがいます。


彼は自らを「低PERシューター」と称し、先行き見通しが悪い業界の中から低PERかつ高配当の銘柄を見つけ、それを粘り強く保有することで巨大なファンドながらも年率14%を越えるリターンをたたき出しました。


不屈のバリュー投資家「ジョン・ネフ」(フィデリティ)


そして今、日本の株式市場はネフが好みの雰囲気が出来つつあります。


例えば「低PER+高配当」の条件でスクリーニングして見ると、100を超える銘柄がヒットしてきます。さらにそこから高収益(高ROA)を加えてみても、


条件:PER≦10
   配当≧4%
   ROA≧7%


【2128】ノバレーゼや【3163】トータルメディカルサービス、【3633】paperboy&coなど、50以上の銘柄がヒットしています。


リスク許容度は人それぞれですが、私はリスク許容度が高くない方は高配当をうまく利用した投資法が良いと思います。


今挙げたようなネフ式の投資方法でも良いでしょうし、つい先日「エナフンさんの梨の木」の奥山さんが紹介されたいた、日経平均の負け犬投資法でも良いと思います。


http://enafun.blog21.fc2.com/blog-entry-748.html(エナフンさんの梨の木)


ちなみに、こちらの投資方法の効果については、上記記事の続きと、こちらの論文を御覧ください。もちろん、期間が短いことや、税金を考慮していないことなど至らない点はあるのですが・・・。


株式投資におけるポートフォリオ選定についての一研究
http://www.lib.fit.ac.jp/pub/ronsyu/40_1/029.pdf


いずれにしても、今の市場は成長のみならず、配当の要素でも魅力的な市場になってきました。


市場は日本が世界最弱と言われており、まさに今その通りの展開が起こっていますが、それは裏を返せば、今日本は相対的に今世界で1番魅力が増している、ということです。


nikkei.gif


(yahooより日経平均)



悲観的な文章に惑わされること無く、これからも魅力的な日本市場には投資を続けていこうと思っています。


最後に、1番最初に紹介したジョン・ネフについてお知りになりたい方は下記の2冊の本がよろしいと思います。








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ファンダメンタルズは機能し続ける。


私は基本的にチャート分析は行わず(根拠もなく、労力に見合う対価が得られないと考えているため)、ファンダメンタルズを重視して投資を行っています。


そのどこを重視するかは人それぞれです。


PER、PBR、ROE、PEG、ROA、ROIC、配当利回り・・・本当に選択肢は様々です。


もちろんそれぞれの指標が機能する時期、しない時期それぞれあると思いますが、いずれの指標もこれからも機能し、インデックスをアウトパフォームし続けるのだと思います。


これらの指標を使い続けるためのポイントは、投資家が我慢し続けることです。


ファンダメンタルズ投資はテクニカル投資と異なり基本長期を見据えて行う場合が多いため、結果がすぐに伴いません。


「これだ!」と思ったときに買ってもそこからずるずる下がること考えられ、テクニカルならばっさり切るところでも持ち続けている、ということもたびたびあります。


しかし逆説的ですが、だからこそ、ファンダメンタルズ投資は機能し続けると思います。


結局短期的には負けることも多いため、結果が出る前にその戦略を手放してしまうこと考えられます。それが逆に採用し続ける投資家にリターンをもたらし続けるのです。


エスクリやクルーズは今でこそ大きく値上がりしていますが、不遇の時代がありました。しかし、結局ファンダメンタルズは機能し、そこで買った投資家に大きなリターンをもたらしました。


エス


クルーズ


(yahooファイナンス、期間2年)


流行の投資法などはありますが、今は市場の規模があまりに大きくなっているため、流行の投資法が市場に及ぼす影響もかなり小さくなっていると想定されます。


つまり、コンスタントに結果が出る可能性が高くなっている、ということです。


機能しない期間があるから機能し続ける、というのは何だか逆説的ですが、これは一つの真実だと思います。


参考記事:常には勝てない、だからこそ。


これからも機能しない時期もある、ということを十分に肝に銘じた上でこれまでどおりの投資を続けていこうと思います。
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バフェットは進化した?それとも・・・。


何人かの方がブログで取り上げていましたが、バフェットがIBMへの投資に踏み切りました。


バフェット氏が米IBMの株式5.5%を取得、筆頭株主に(ロイター)


記事にもあるとおり、バフェットはテクノロジー系の企業への投資を避けてきました。このような企業へ投資するのは、かつてのバフェットの銘柄選択と対極にある企業を選ぶフィッシャーが行っていたことです。


この投資については私は3つの見方ができると思っています。


1、バフェットの「わかる企業」の範囲が広がっている


2、投資先企業に困り、「仕方なく」セカンド・ベストを選択した


3、今やIBMはハイテクの最先端とは言えず、相対的に「わかりやすく」なった


もちろんどれが正解かなんてわかりませんが、最近のバフェットの動向を見ていると、かつての銘柄選択から方針転換をしているような気がしないでもなく、それを考えると1と3なのかなと感じます。


ただ、おそらくバークシャーは規模がでかすぎるために、2の問題も抱えていることと思います。もしかしたらそれゆえにバフェットはさらなる進化を迫られているのかもしれません。


いずれにしても言えることは、今のバフェットは私のような投資家にとっては参考になりづらい投資家になってきた、ということです。


彼は本当にすごい投資家であると思いますが、私はこれからも「素人でも」わかりやすい企業と、数値化しやすいバリュー、そしてそれに基づくアノマリーを重視して運用をしていきたいと思っています。


余談ですが、私は「バフェット本」なら以下の1冊が好きですね。なかなかのおすすめです。



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根拠のある投資と精神力。


最近はヨーロッパの問題にスポットが当たっており、世界の株式市場はずるずる下落しています。


これを下落相場への入り口と見るか、上昇相場の押し目と見るかは人それぞれだと思いますが、このような局面は自分の投資法への信頼が試されると思っています。


私は何度も書いているように、KISS投資を実践していますが、基本的には「安く買って、高く売る」という投資法ですので、相場の下落は基本的にチャンスととらえています。


しかし、その方法を信頼できなければ、下落に耐えきれず売ってしまうということも十分にあり得るでしょう。


逆に短期の売買でリターンを上げている人はこのような相場では機敏に動いていかなくてはいけないかもしれません。


投資では投資の戦略も重要ですが、それを実行に移していく精神力も同じくらい大事です。


どんなにPERについて詳しくても、それを実際の投資行動に生かせていかなければそんな知識は何の役にも立ちません。


そのためには、「自分の投資方法に根拠があるのか」ということを改めて考えていかなくてはならないと思っています。


根拠のない投資法を採用していると結局意志のよりどころがないため自信を持つことができません。


精神力が大事だと書きましたが、それを支えるものの一つが投資技術だと思います。


技術が安定すれば精神は良い状態が保たれるでしょうし、逆もまた然りでしょう。


この2つを両輪としながらこれからも投資でリターンを上げていこうと思っています。

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追い風が吹いている。


さて、本日も冴えなかった株式市場ではありますが、私は外需大型株こそ逆風が吹いているものの、保有している内需小型株については追い風が吹いていると思っています。


為替


yahooファイナンス、期間1年


こうして見ると、ああ円高でイヤだなあと思ってしまいますが、内需企業には関係ありません。むしろ円高は歓迎すべきことでもあります。


そもそも、為替を除けば日本は欧米や新興国に比べれば極めて投資をしやすい環境にあるのです。(私は国の財政を投資のポイントにしていないのでその辺はパス)


http://forex24.jp/libor/?c=jpy

http://forex24.jp/libor/?c=usd

http://forex24.jp/libor/?c=euro


これを比較すると、いかに日本の金利が安定しているかがわかります。長期金利も然りです。


長期金利


日本相互証券より


未だ1%を割って推移しています。


加えて、日本は新興国のようにインフレと金利の問題もありません。まあデフレは問題といえば問題ですが。


もちろん政治のリスクやら何やらがありますが、それは日本に限らず世界各国どこでもあります。


ベルルスコーニのドタバタ劇を見ていても、政治が迷走しているのは日本だけではないとわかるでしょう。


もちろん、国がしっかりしてくれることに越したことはないのですが、その点企業というものはタフで、何だかんだタフで、伸びるときは取り巻く状況が厳しくても伸びていくのです。


そしてそれをマーケットに気づかせる下地が今現在出来はじめていると感じます。


過度な期待は禁物ですが、期待をしたほうが面白いので、保有銘柄が爆発する日を待ちながら相場を眺めていければと思っています。
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おそるべきひふみの安定感。


ここ最近の独立系投信の動きを見てみると、ひふみの安定振りが際立っています。上から順に3ヶ月、6ヶ月、1年、2年です。


3.gif

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24.gif

いずれもyahooファイナンス


緑:コモンズ

青:ひふみ

黒:厳選投資

赤:さわかみ

オレンジ:N225


このファンドは「守りながらふやす運用の仕組み」という運用の理念が守られながら続けられている、ということがわかりますね。


特に、下げ相場のときのダメージの少なさは素晴らしいものがあります。


私はこのファンドのようにポートフォリオをくるくる回したりはしませんが、いつも書いているように、まずは大ダメージを負ってしまわないことが長く複利の恩恵を受けていくためのポイントであると思うので、その点については共感してます。


ただ売買が多くなるとどうしても手数料がかさみますし、その手数料をカバーできるほどのリターンを上げる自信はありませんから、売買は極力控えていますけどね。


ひふみさんのレポートなどで書いてある相場観はなかなか面白く、結構当たっていることも多いと思うので、参考にするのもいいかもしれません。


設定来で見ても、コモンズを追い越してきました。


60.gif


ファンドの大きさももちろん関係あるのでしょうが、こうして見るとコモンズとひふみのパフォーマンスは圧倒的です。


これからもこういう元気なファンドが応援されながら日本経済が活発化していってほしいですね。


私も微力ながら日本経済を応援していきます。
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短期でも、長期でも。


私は基本的に長期視点に立って投資していますが、短期トレードの投資本を読むのは嫌いではありません。何だか「別世界だな」と思うことも多く、なかなか読み物として面白いです。


ただ、短期視点でも、長期視点でも、戦法こそ違えど、その根本にある精神のあり方、というものはあまり変わらないのかなと思います。


例えば、たびたび読み返している、「ザ・タートル」では以下のような記述が出てきます。


『タートル流トレーディングの要諦は、100年前に偉大な投機家たちが実践していたトレーディングと共通するものであった。


「資金が増えても減っても、動じるな」


「いつも落ち着いて、同じように行動しろ」


「結果ではなく過程で自分自身を評価しろ」


「市場が動いたときに、どう行動するかを考えておけ」


「明日やるべきことと、どのような結果が起こりうるかを常に考えておけ」


「勝てばいくら儲けて、負ければいくら損するか?どちらの可能性が高いか?」』


(ザ・タートル、マイケル・コベル著、日経BP社)






どのような戦略で投資をするか、というのも大切ですが、それを守っていく精神力も大切なのですね。むしろこのブログでは後者を強調していますが。


『毎年、株や投資信託の選び方についての本が、洪水のように出版される。しかし、この手の本はすべて投資家に強い意思がなければ、役に立たない。
ダイエットと株式投資の結果を決めるのは、頭ではなく、意思(の強さ)である。』

(ピーターリンチの株式投資の法則、ダイヤモンド社)


KISS投資を貫徹していけるよう、これからも投資技術だけでなく、精神力の向上もあわせて行っていければ良いと思っています。
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勇気ある買いを入れる。


今日こそ日本市場はヨコヨコだったものの、先日の下げは世界中を襲い、どこの市場でもすこんと下げてくれました。


イタリア問題で下げたということで、先が見えない状態ですからどうしても買うのは勇気がいる行動かもしれません。


そんな中、モーニングスターにこんな記事がありました。


底値で勇気を持つ新興国投資


ここから一部引用


“株式ファンドのへの投資は、債券ファンドやバランスファンドへの投資と比べて相対的にリスクが高いのは当然のこと。さらに、市場規模の違いから、新興国株式は先進国株式よりも値動きが荒くなるのは仕方がない面がある。大切なのは、急落リスクをできるだけ避け、高値つかみをしない投資スタンスをいかに確立するか、となる。

 最も有効な戦略は、いわずと知れた「時間の分散」である。一度にすべてを購入することなく、月ごとに平均して投資するなど時間を分散することにより、ファンドの価格変動を平準化できる。相場の展開が読みにくいタイミングでは、時間分散は特に威力を発揮する。一定額でファンドを毎月購入する「積み立て投資」などでは、自動的に時間の分散ができて便利である。”


“では、どのタイミングが投資に最適なのか? 残念ながら、その明確な答えはない。ただし、ヒントはある。例えば、冒険投資家として知られるジム・ロジャーズ氏は、次のようなアドバイスを送っている。

 「誰もが目を向けず、買いたがらないときこそが絶好の投資チャンスとなる」”


引用終わり


新興国株式への投資が良いか悪いか私には判断できませんが、「高値掴みを避ける投資スタンスを確立する」というのは買い持ち一辺倒の投資家にとっては至上命題だと思います。


タイミングを分散したり、バリューを考えたり、方法は様々でしょう。


大怪我をしない準備さえしていれば、チャンスのときに大きく踏み込んでも致命傷には至らずにすみます。大切なのは踏み込んだときの対策です。


これから先、様々な下げ相場が襲ってくると思いますが、私の場合はしっかりとキャッシュポジションを確保して虎視眈々をチャンスを狙いながらこれからも投資を行っていきたいと思っています。
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話すことで整理される。


先日、ろくすけさんにお会いしましたという記事を書きました。


それについては記事を御覧になっていただければと思いますが、その際、やはり直接話していると自分の考えが整理されるなと感じました。


やはり私の場合、利益の伸びを気にしているようです。


例えば色々な情報交換を行っていて、ろくすけさんから「○○とかも面白いんじゃないですか?」と言われたときに私が真っ先に返した反応はことごとく、


「利益の伸びはどうなっているのですか?」


というものでした。


まあろくすけさんが紹介してくださるくらいですからバリューはあるのだろうと考えていたのだとは思うのですが、それにしても我ながら自分の反応が愉快でした。


ですから帰途につきながら自分が投資を行っていく上で大切にしていることを確認し、翌週よりポートフォリオの組み換えを断行しています。


やはりバリューはもちろんですが、「利益が伸びてなんぼ」の世界だと思うので、今まで以上にそれを意識した銘柄編成となりました。


これが良いか悪いかは時間が証明してくれることとなりますが、少なくとも私の中ではよりすっきりして運用を行えるようになりました。


「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」の水瀬さんが先日こんな記事を書かれていましたが、本当に仰るとおりだと思います。


個人投資家の交流会のすすめ


仙台にお住まいの方、又は仙台にお越しになる方は気軽に声をかけてくださいね。


口で話して意見交換をするのは大切だなと思うと同時に、私のようなへたれ投資家の私の相手をしてくれたろくすけさんに改めて感謝している田舎のKenでした。
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中期経営計画という武器。


今回は個別株のお話です。


私は、基本的にKISSに基づいて銘柄選択を行っています。ですが、それとは別なポイントとして、中期経営計画を策定しえているか、というものがあります。


出来れば数字も伴っているとなお良いです。


もちろんこの激動の時代、3年も4年も先の数字を正確になんて読めるはずはありません。もし当たったとしたら少なくともその半分くらいは運によるものではないでしょうか。


しかし、中期経営計画は、その企業がどこに向かおうとしているのかということを明らかにしてくれます。


決算短信などでは、「○○が好調に推移いたしました」と書かれていても、それはあくまで過去のお話で、「じゃあそこからどうするの?」というのが大切です。


その方向が合っているかを判断するのかが私たちの仕事な訳ですが、そもそも明示されなければ判断はできません。


会社の人たちのほうが少なくとも私よりは事情に詳しいわけですから、そういう資料があると判断がしやすくなります。


数字については、企業がそもそも普段の決算予想を保守的に、または業績どおりに見積もる傾向があることが大前提です。


いっつも下方修正をしている企業の中期計画を見たところで、結局は毎年下方修正していくのがオチで、役には立ちません。


保守的な予想をするところだからこそ、「この数字は確保してくれるのかな」という安心感を投資家に与えることができるのです。


もちろん私は中期経営計画が全てだなどというつもりはまったくありません。それがすべてうまくいくのならば投資は驚くほど簡単になります。現実はそう甘くはありません。


ですが、長期視点で投資を行っていくということは、企業の将来を見通す力が必要だということです。


しかし自分たちの力には限界があるわけで、それを乗り越えていくためには事業内容がシンプルで予想がしやすいことというのが一つ大きな武器になってくると思います。


それのオプションとして使用できるのが中期経営計画です。


これについては賛否両論あると思いますが、私は先日記事にしたリターン・リバーサル効果同様、うまく使えばよい薬になると思っています。


それが魅力的=投資先として有望ということには決してなりませんが、なかなか良いツールなのではないかなと考えている田舎のKenです。
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よく落ちればよく上がる。


さて、本日日本市場はオリンパスショックとやらで急落してしまいました。まあオリンパスがどうこうなったところで市場に大きな影響は無いように感じるのですが、今後はどうなるのでしょうか。


最近は落ち着きを取り戻してきた市場ですが、改めて眺めて見るとある意味で当たり前のことに気が付きます。


それは、よく落ちたものほどよく上がる、ということ。


いわゆるリターン・リバーサル効果というやつですね。特に新興国株式はこの効果が顕著に見られました。


リバーサル


(yahooファイナンス、期間3ヶ月)


青:STAM新興国株式

赤:STAMグローバル株式

緑:eMAXIS全世界株式

黒:我らがTOPIX


もっとも、注意しなくてはいけないのはよく上がる前にはよく下がっているということで、3ヶ月リターンは先進国のほうが上回っています。


日本株式は他国がリバウンドしていく中で取り残されていますが、ある意味当たり前です。そもそも日本の市上位は海外に比べればさほど下がっていないのです。


もちろん、物足りないかそうでないかといえば物足りないですけどね。


私は、リターンリバーサル効果は投資家が十分に生かしきるべきアノマリーの一つであると思います。


その時点で割安かそうでないか、という「バリュー」のアノマリーももちろん大切で、これ抜きにしては長期的なリターンを上げることは難しいです。


しかし、さらにリターンを伸ばしていくためにはリターン・リバーサルの力も借りる必要があります。そしてこれは簡単に手に入れられる力でもあるのです。


ただし、落ち続けるナイフを掴まないためにも、必ずバリューとセットで見ていく必要がありますが・・・。



第十三回 リターンリバーサルの思い出 (2)(山崎元の「ホンネの投資教室の日記」)


ある意味毒にも薬にもなる戦略といえるのかもしれません。毒になってしまわないよう、しっかりとバリューでブレーキをかけながらこのアノマリーを利用していければよいと思っています。
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ろくすけさんとお会いしました。


先日、「ろくすけの長期投資の旅」のろくすけさんとお会いしました。


ろくすけさんとお会いするのはこれで3度目ですが、仙台にいらっしゃるときは連絡をくださって、本当に嬉しいです。


お話は投資の話が中心で、なかなか個別株の話をしないこともあり、個別の話が多かったですね。


とは言え、ろくすけさんとは投資スタイルが似ているため、目をつけている銘柄や保有している銘柄はほとんど変わりません。


若干の差こそあれ、基本的には同じようなところに目をつけて投資を行っています。


この相場ではなかなか割安でも買われないものもあり、先は長いですねーなんで話もしましたが、実際に話をして保有の理由について話していくのはブログ上で会話するのとはまた違った楽しみがあってよいですね。


ブログを書く上でのネタや悩みなんかについても話をして、これまた普段話せないことだったので楽しかったです。


その際、ろくすけさんから「Kenさんのブログは個別銘柄の話題が少ないですね」とのご指摘もいただいたので、もう少し増やそうかなーなんて思っています。


意図的に減らしているわけではないんですが、確かに最近はほとんどありませんでしたので。


まあ私ごときが書いても買いあおりにはなりませんし、ちょこちょこ書いていこうと思います。


ちなみにろくすけさんは、新たな読者層の開拓に励むそうです。


前々回にお会いしたときは女性層を増やしたい、なんてことを仰っていましたが、今回はどの層にスポットをあててくるのか・・・楽しみです。


ろくすけさん、本当にありがとうございました!

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10月の売買。


10月ももう終わってしまいました。1年ってあっという間ですね。というわけで今回は10月の売買です。


<買い>

eMAXIS全世界株式インデックス

個別株(成長)


<売り>


個別株(成長、低位)



まあいつも通りといえばいつも通りですね。先月同様、買いの方が大きくなっています。


全世界株式は9月に引き続き購入。9月末~10月頭にかけて購入した、というところです。


成長株に関しては、決算を見ながら微調整。低位株に関しては一部を売却。売却したのは


【9927】ワットマン


【5729】日本精鉱


【6265】妙徳


【6709】明星電気


です。ちょこっと利が乗ったのもあり、損を出してしまったのもあり。トータルで見るとプラスにはなっていますが。何だか不思議ですね。


成長株にシフトしたかったので、その意味でもポジションは縮小させています。


何だか昨日は反発したようで嬉しいことですが、11月の相場も淡々と乗り切っていければと思っています。


ヘッジファンド、どう動いてくるでしょうか。注目です。
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巨象はいつか虚像になる。


ロイターでこんなニュースがありました。


ソニーは4年連続最終赤字へ、不振の液晶テレビは改善策公表(ロイター)


ソニーといえば世界、というイメージがありますが、内情はかなり厳しいものがあるようですね。株価も見事にと下げ続けています。


SONY.gif


(yahooファイナンスより)


損益も激しく上下をしています。(MSNマネー)


ただここうして見ると、長い目で考えればやはり株価はファンダメンタルズに収束していくのだなあと感じます。


もはや電機業界は景気敏感株に近い状態になってしまっているので、タイミングの問題はありますが、大まかには連動して動いているのだなと感じます。


大型株はもともと取引も非常に多いですから、フェアバリューに落ち着きやすいのかもしれません。


私も投資を始めた頃は「有名=投資対象として有望」と考えていて、トヨタやら三菱重工やらを購入し、失敗した記憶があります。


(ちなみに余談ですが、私が相場を始めたのは、まさにサブプライムによる調整が始まったところで、デビューは涙涙でしたが、今となっては資産規模が小さいうちに大きな調整を受け、そしてそこから学ぶことが出来てよかったと思っています。)


名前が有名でも、その有名度が実態に即していなければ投資対象としては有望ではありません。私があのとき投資すべきは、大型株で言えばトヨタではなくユニクロやニトリでした。


nitori.gif


(yahooファイナンスより)


私が投資している企業で有名なものはほとんどないですが、もしそうなったときには舞い上がらずにしっかりと企業の実態を見ていきたいと思っています。
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持って持って持ち続ける。



ここ数日、一気に上昇した反動で、市場は調整を続けています。


そんなときにこんなことを書くのもなんですが、やはり今回の相場を見ると、


「良いものを見つけたら簡単に手放してはいけないのだな」


と改めて考えさせられますね。例えば今は調整中ですが、エスクリや桧家HDなどはかなりの勢いで上昇を見せました。


エスクリ


hinokiya.gif


yahooファイナンスより


もちろん、それまでには株価は調整を続けていたわけで、そこだけを見て意見をいうのはおかしな話です、


しかし、本当に良いものならば、長い目で見れば高い確率で報われるはずです。問題なのは、その上昇を開始するまでに投資家が保有していられるか、ということです。


市場を見ていると、自分の下がっているものを尻目に上昇を見せているものもあり、まわりのものが段々魅力的に見えてくるわけです。


そこで売却してしまうと、私の場合、あと後になって後悔することが多いです。「あ、あのとき持っていれば下げを吹き飛ばす上げを見せてくれたんだな…」


ピーター・リンチは「花を引き抜いて、雑草に水をやる」という表現を好んで使っていますが、なかなかどうして的確な表現です。


もちろん、「良いもの」なんていうのは投資家は事前に知ることはできません。すべては物事が明らかになって初めて証明されるのです。


それまではKISSに従って選んだものを冷静に見つめながらひたすら保有していくしかありません。


最終的に大きな果実が得られるよう、ぱっぱぱっぱと乗り換えなどはせずにじっくり構えていこうと思います。
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プロフィール

田舎のKen

Author:田舎のKen
・札幌在住。
・KISSアプローチに基づき、国内株式は個別株集中、海外株式はインデックス分散。
・夢は適当なとこでリタイア、自給自足の生活を送ること。

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